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| 区民生活委員会(平成19年11月12日〜14日) |
| 1.尾道市 (広島県) |
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市の概要( 平成19年4月1日現在 ) |
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●人口:151,586人
●世帯数:62,719世帯
●面積:284.85km2 |
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JR尾道駅で下車すると、穏やかな瀬戸内海に急勾配の山がせり出す地形が一望できます。その山肌にはずっと上まで住宅がはりついており、大林宣彦監督の映画そのままの街―尾道です。海沿いにはアーケードのある商店街が1kmは続いていようかと思われ、かつて港を中心に賑わっていた商都の面影がしのばれます。
尾道市の人口は15万人。この街もいわゆる“平成の大合併”で、結果的に人口増となっているとのこと。 |
| (1) 携帯観光ナビシステム「どこでも博物館」による観光振興について |
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NPO「プラットホーム・おのみち」が企画・運営するプロジェクト。近年急速に普及してきた携帯電話を活用して、観光情報の発信を行なっています。ITの活用については、高齢者にとってやはり抵抗感もあったようですが「港の旦那衆はもの珍しがり屋」という地域特性を活かしてのりこえたそうです。
しかもこのプロジェクトは、観光情報を一方的に発信するのみでよしとするのではなく、双方向的な情報の発信・受信をめざしています。具体的には、「石のふくろう」と呼ばれるランドマーク150基と標柱200基にQRコードを付け、それを携帯電話で読み取ることで最寄りの観光情報が得られるというものであり、観光客が感想や意見などを投稿することがその場で可能となっています。地域の生活者と旅人である観光客 の視線とがクロスし、そこに存在する観光資源が新たな価値を創造していくことにもなるのでしょう。また、その情報も5ヶ国語対応となっており、GPSを利用した位置確認もできます。
課題とされたのは(そして今後も課題となるのは)、発信されるべき観光資源をどのように選択していくかでしょう。その情報収集も市民の手を加えて行なっているところが、このプロジェクトの特徴でもあります。

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かつて商業会議所として使用されていた建物をリストアし、観光案内&商店案内の基地として活用しています。隣接するイベント広場では、音楽会や物産市、商店会連合会の行事などが行なわれています。また、かつての議場は、研修会やチャリティオークション、映画会などの会場として活用され、尾道私立大学のゼミの教室としても使われているそうです。
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| 展示会の催しを見るために立ち寄る市民が増え、商店街を歩く人が多くなったと地元から評価されているようです。 |
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| <所感> |
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「街に存在するあらゆるものは観光資源だ」「生活があるところに歴史がある」…。こう思考様式を転換した時に、<観光地>にならない地域はなくなっていきます。そんなことを感じさせられる尾道での視察でした。こうした機会をつくっていただいた尾道市の職員・市民のみなさんと、行政視察に派遣してくださった杉並区民のみなさんに感謝いたします。

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| 2.堺市 (大阪府) |
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市の概要(平成19年4月1日現在 ) |
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●人口:832,959人
●世帯数:330,686世帯
●面積:149.99km2 |
| (1) 市税督促業務における民間活用について(市税コールセンター) |
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平成17年11月に全国に先駆けて、債権回収のノウハウを持つ民間企業からの人材派遣による「市税コールセンター」を設置し、電話等による催告業務を行い、市税滞納の未然防止を図り、滞納繰越額削減、徴収率向上の成果を上げている。
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| 1.導入の経過 |
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堺市では従前より、財政の根幹を成す市税の徴収率向上を行財政改革の重要課題の一つと位置付け、徴収事務に取り組んできたが、三位一体改革における税源移譲に伴い滞納税の解消がますます重要になるとの認識が高まった。
そこで、徴収強化策の検討を民間にコンサルティング委託するなど徴収方策の模索を始めたところ、平成17年3月に閣議決定された「規制改革・民間開放推進3カ年計画」において「地方税の徴収の民間開放推進」が盛り込まれ、公権力の行使に当るもの以外の業務については、民間への業務委託がより一層推進されることとなった。
これを受け、初期催告である電話による納付勧奨等は民間の専門家に担わせ、納付に応じない滞納者については、公権力の行使を徴税吏員が積極的に進めていく、官と民の明確な位置付けと役割分担による滞納整理が、今後求められる最も効果的な形であるとの結論に達し、民間を活用した「電話等による市税催告業務」の導入に至った。
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| 2.業務の趣旨 |
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堺市では従来、画一的な文書催告が中心となっていた少額滞納者に対して効果的な滞納整理を行うことを目的として、債権回収会社の管理者および電話専門のオペレーターの人材派遣を受け、自主納付の呼びかけ業務を主業務として行う。
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| 3.市税コールセンターの概要 |
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| 業務開始 |
平成17年11月 |
| 対象 |
現年度課税単独の滞納者(H17年度は滞納税額が10万円未満)
*H19年度は上記に加え、滞納繰越分の滞納者の一部を追加
(1)個人市民税・府民税(普通徴収・特別徴収)
(2)固定資産税・都市計画税
(3)固定資産税(償却資産)
(4)軽自動車税
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| 実施場所 |
本庁舎内 |
| 勤務体制 |
リーダー1名 オペレーター4名
*オペレーターはH18.7より6名、H19年度は8名
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| 就業時間 |
月〜金曜日9:00〜17:15
*月・木曜日は20:00まで、月2回日曜日実施
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| 業務内容 |
(1)電話による自主納付の呼びかけ
(2)手書き催告書の作成・発送
(3)納付約束等の期日(履行)管理
(4)交渉結果の入力
*H19年度は下記業務を追加
1.電話等による口座振替加入に関する勧奨業務
2.徴税吏員が行う公権力行使(公売・差押え・督促・立入調査など)に関連する補助業務
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| 費用 |
H17年度:約1,200万円(H17.11.1〜H18.3.31)
H18年度:約3,400万円(7月よりオペレーター4名→6名)
H19年度:約4,700万円(オペレーター8名体制、業務拡大)
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| 業者選択方法 |
プロポーザル方式 |
| 契約業者 |
ジェーピーエヌ債権回収株式会社(東京都豊島区東池袋) |

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| 4.個人情報保護および守秘義務に関する対策 |
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(1) 市職員の管理下
(2) 「秘密保持に関する誓約書」を提出(派遣労働者)
(3) 「個人情報等の保護に係る誓約書」を提出(派遣元事業主)
(4) 個人情報の取り扱いについて、細部にわたり派遣契約書に明記
(5) 守秘義務違反があった場合、契約の解除および事実等を公表
(6) 派遣労働者に対して個人情報の漏洩防止・守秘義務についての研修
(7) コールセンターへの私物の持ち込み禁止
(8) コールセンター出入時における物品搬出入のチェック
(9) 派遣労働者に対して必要最小限の権限
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5.コールセンターにおける成果(平成17年11月〜平成18年5月) |
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| ○総架電件数 |
36,410件 |
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| ○着信件数 |
15,569件 |
(着信率 42.8%) |
| ○納付約束件数 |
8,025件 |
(約束率 22.0%、履行率 80.5%) |
| ○納付書再発行件数 |
6,106件 |
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| ○手書催告書発送件数 |
24,845件 |
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| ○電話番号照会件数(NTT) |
19,973件 |
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| 【成果】 |
| (1)催告対象者 |
31,876人 |
約8億6300万円 |
| (2)自主納付を含む収納状況 |
21,184人 |
約5億7500万円 |
| (3)内)コールセンターによる成果 |
約15,000人 |
約3億3500万円 |
↓ |
約1,700万円の費用で、3億3500万円の効果! |
| 注:上記【成果】の(3)は(2)から「架電前に納付された分」を減じた計算値であり、あくまで効果予測。平成18年度の効果予測は、5億5,900万円! |
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<所感> |
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税の徴収に関わる業務を民間業者に全面委託するには「個人情報の保護、守秘義務」という大きな壁が立ちはだかる。堺市が採った「人材派遣」というスタイルと、市職員が通常勤務しているフロア内にコールセンターを設置した(即ちオペレーターを常時管理下に置ける)ことは、当該業務にとって当に「最善策」と言えそうだ。
納付勧奨業務をサポートする方策としては「自動電話催告システム」がよく知られているが、堺市ではその導入検討会を設置し、実際に同システムを採用している自治体を視察する等、検討を行った結果、主に費用対効果の面で「最善策にはならない」との結論に至った(H16.12)という経緯がある。機械に任せて成果が上がるほど徴収業務は甘くないと言うことか。
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電話での言葉遣い、約束の取り方、債務者の性格分けなど、「民」の持つノウハウは市職員には到底真似のできない高度な技であり、成果が上がるのも当然と言えば当然のこと。業務開始からこれまでの2年間、市民からの苦情は一切無し。個人情報に関するトラブルも発生していない。
納付勧奨に応じない滞納者についてはオペレーターの手を離れ、徴税吏員が積極的に公権力を行使するわけだが、その連携もスムーズにできているとのこと。堺市はオペレーターの活用幅を徐々に増やしている。今後どこまで成果が上がっていくのかにも注目したい。
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34歳以下の若年者に適切な職業選択や職業意識の醸成を図り、就職に向けた支援をワンストップ的に行う。地域の産労学官と連携し、市内企業における就職面接会や職場見学会等への誘導といった地域密着型の施策を展開している。2005年6月に開設し、大阪府との連携事業として民間委託し、堺市および周辺部の就職支援拠点として地域に大きく貢献している。
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1.事業目的 |
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景気回復に伴い雇用状況は好転しているが、若年者を取り巻く雇用環境は、いまだに高い失業率が続き、離職率も高く、長期にわたりアルバイト等の不安定な就労状態を続ける若年者が滞留傾向にあり、このような状態が続くと若年者本人が職業能力を形成する機会を失するだけでなく、労働生産性の低下など、地域経済にも大きな影響を与えることになる。
そこで、地域の産労学官および大阪府、そして(財)大阪労働協会が設置・運営する「JOBカフェOSAKA」と連携を図りながら、若年者の仕事探しを応援するため「ヤングJOBステーション」を設置し、就職率のアップ、フリーター化の防止、就職後の定着率の向上を図る。
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2.事業概要 |
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| 実施場所 |
市庁舎から徒歩すぐ(道路を挟んで向かい)
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| 運営体制 |
常駐5名(キャリアカウンセラー3名、受付・事務2名)
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| 開設時間 |
月〜金曜日 11:00〜19:00
(土曜日、日曜日、祝日、年末年始は休み)
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| 支援対象 |
34歳以下の若年者全般(若年失業者、学生等) |
| 業務内容 |
- (1)キャリアカウンセリング
- 就職のための準備、自己理解、職業適性診断、応募書類の作成、面接対策など
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- (2)情報提供
- 求人情報誌など就職に関する書籍やインターネットによる求人情報の検索コーナーを設置。求人情報の見方などもアドバイス。
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- (3)就職意識醸成セミナー
- 若年失業者、新規学卒者等に就職に関する基礎講習を実施し、職業意識を啓発。また、中学・高校に講師を派遣。
- (4)職業能力開発
- 職種別の基礎スキル習得のための講座・セミナーを実施。
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- (5)その他
- 堺商工会議所、堺経営者協会、ハローワークさかい、大阪府、JOBカフェOSAKA等、地域の関係機関と連携し、市内企業における就職面接会、企業説明会などを実施。
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| 予算額 |
年間5,200万円 |
| 業務委託先 |
(財)大阪労働協会 |
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3.相談・就職状況(H17.6.21〜H19.9.30) |
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来場者数 |
相談者数 |
セミナー等
受講者数
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就職決定者数
(内、常用雇用) |
17年度 |
5,339 |
1,603
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759 |
584(486) |
18年度 |
6,025 |
3,037 |
687 |
904(764) |
19年度
(9月末現在)
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4,568 |
2,686 |
855 |
613(478) |
合計 |
15,932 |
7,326 |
2,301 |
2,101(1,728) |
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<所感> |
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都道府県単位で全国に設置されている「JOBカフェ」。その市町村版とも言えるのがこの事業だ。当然のことながら「JOBカフェOSAKA」との最も大きな違いは、地域密着型サービスに特化している点である。
堺市は古くから商工業の要地として発展してきた都市。市内求人はかなりあり、若者も「地元に就職したい」という人が多いとのこと。したがって、あとはマッチングの問題。そこをうまくコーディネートするのが「ヤングJOBステーション」の仕事だ。
我々が視察に訪れた時も既に数人の若者が来場していて、カウンセラーに相談する人、ネット検索している人、情報誌を真剣に読んでいる人、それぞれ思い思いにここを利用している。
この日のスタッフ5名は全て女性。感心したのは彼女たちの対応の良さ。親切、丁寧、笑顔。聞けば皆さん前職は接客業とのこと。来場した若者を「お客様」として対応している。若年者の就職に関しては「ここに来れば全ての情報が入手できる」という場所作りに情熱を燃やし、役に立つ情報を手分けして探して手に入れて提供している。そし て「何をやったらいいか判らない」という若者に「何をやったらいいか」をその人の状況に合わせて明確にしていく。モチベーションの高いスタッフがいるからこそ、この「ヤングJOBステーション」は機能しているのである。
駅から近く、斜向かいにハローワークがあるというロケーションの良さも利用者にとってありがたいところ。
このようなJOBステーションが杉並に1つあったら、どうだろうか。
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